耳の探検
- 2020.10.22
ブログ1回目は「耳鼻咽喉科」の「耳」からはじめます。まずは耳の内視鏡探検をご覧ください。
動画を撮るというので、がんばって耳の掃除をしてしまいました。しかし耳あかが手前に残っています。
さらに奥に進むと、つついたためか、鼓膜の手前の血管が少し広がっていますし、鼓膜前に押し込まれたような小さな耳あかが見えます。目に見えない場所なので耳の掃除は自分では難しいようです。
音の伝わり方と聞こえの悪さ
* 音は、耳介に当たったり直接外耳道に入ったりして、鼓膜を振動させます。
* 鼓膜の振動は、関節でつながっている3つの耳小骨の振動となって、20倍程度増幅されます。
* この振動が内耳の中に充満しているリンパ液に伝わり、その振動が有毛細胞の感覚毛を振動させ、電気信号へ変換され脳に向かいます。振動が電気に変わるマイクロフォンに似た原理です。
* 聞こえが悪くなるのは、外耳道に耳垢などが詰まっている鼓膜が厚くなったり硬くなったりしてうまく振動を伝えられない、鼓膜の内側の耳小骨がうまく動かない、さらにその奥の聴神経がうまく働いていない場合などがあります。
耳が痛い
* 耳の痛みは外耳炎(鼓膜より手前の部分の炎症)が一番多く、几帳面に耳掃除をしたり、痒くて指や綿棒などで刺激しすぎると、外耳道の薄い皮膚が傷つき、そこから細菌やウイルスが侵入して腫れて痛くなります。場合によっては薬の効きにくいカビが生えることもあります。
* 中耳炎は、半分閉ざされた中耳という部屋の中の圧力を調整する耳管(鼻とつながっています)から侵入した細菌やウイルスが炎症を起こします。
* いずれも外耳道や鼓膜を拡大観察することで診断がつきます。
* 小うるさいことを言われると耳が痛くなりますが、これは医療の領域ではありません。