喉の調子が悪くなったとき、耳鼻咽喉科と内科のどちらにかかれば良いのか迷う方も多いのではないでしょうか?
痛みや咳などの喉の症状は、鼻の症状と関係していることもよくあります。
「咽の調子が悪い」と感じたら、喉と鼻の専門家である耳鼻咽喉科の受診をお勧め致します。
過労や感冒(風邪)、気候変動などが誘因となり、細菌の感染によって起こります。
症状は、風邪の症状(発熱、悪寒戦慄、頭痛、全身倦怠)と、強い咽頭痛が特徴です。
重症の場合、扁桃の周りに膿がたまること(扁桃周囲膿瘍)があります。
■ 急性扁桃腺の治療方法
全身の安静や水分摂取、局所の清潔(うがい)が大切です。
重症の場合、抗生物質の投与で細菌を抑えます。
通常1週間位で治りますが、扁桃周囲膿瘍では入院が必要なこともあります。
急性喉頭蓋炎は、喉の違和感、物が飲み込みにくくなるなどの症状が現れます。
症状が悪化すると、息を吸うときにゼーゼーという音を伴うや呼吸困難などの症状がみられることがあります。
喉頭蓋は、咽頭の上に存在し、食べ物が喉を通る際に気管に入らないように入り口をふさぐ役割を担っています。
急性喉頭蓋炎は、この喉頭蓋に炎症が起きて腫れ上がっている状態です。
炎症の原因は主に、細菌などが感染することによって生じます。
■ 急性喉頭蓋炎の治療方法
炎症を抑えるために、抗菌薬や副腎皮質ステロイド薬の点滴や内服薬などが用いられます。
気道の確保が最も重要で、呼吸困難に陥っている場合などには気管を切開する必要があるため、症状が軽い場合意外は入院により、厳重な管理・観察のもとで治療方法が選択されます。必要と判断した際は、連携医療機関と協力した治療を行います。
声がれは、嗄声(させい)と呼ばれます。聞きなれない言葉ですが、簡単に言うと「声がかれている」状態をいいます。
スポーツ観戦の応援、強いお酒を飲みながらのカラオケなど、喉の使いすぎで一時的に嗄声が生じる場合などは心配ないのですが、嗄声が何ヵ月も続いたり、徐々に進行する場合および反復して起こる場合は、放置せずに、原因を確かめることが大切です。
耳鼻咽喉科専門医に診てもらうようにしましょう。
■ 声がれ(嗄声)の治療方法
声の出しすぎや風邪などによる急性炎症は、発声を控え、内服薬・薬液の吸入でほとんどが治癒可能です。
一旦、ポリープや結節ができてしまうと手術(ラリンゴマイクロサージャリー)にて切除しないと治りません。
声帯の微妙な振動がその人特有の声を作っているので、顕微鏡下の丁寧な手術操作が必要になってきます。
嗄声の長引く場合、特に声を酷使する人、喫煙習慣のある人は、自分の本来の音声をなくさないためにも、できるだけ早く専門医の診察を受けるべきと考えます。
喉頭がんは、早期に発見すれば完治可能ながんです。
喫煙者の発生率が高いのが特徴です。
声門上部にできる「声門上がん」、声帯にできる「声門がん」、声門下部にできる「声門下がん」の3つがありそれぞれ症状が異なります。
疾患名 | 症状 |
声門上がん | 異物感、いがらっぽさ、食べ物を飲み込む時に、痛みなどの症状がみられます。 |
声門がん | 一番多いがんで、初期症状は、声がかれます。 食べ物を飲み込む時に、違和感を感じることもあります。 |
声門下がん | かなり進行するまで、自覚症状がありません。 症状が出た際は、声がかれます。 |
喉頭がんの治療法は、放射線治療と喉頭を摘出する外科手術、抗がん剤を使用した療法などがあります。
症状により併用しますが、初期段階であれば、放射線治療だけで治すことが可能です。
※ 当院では、適切・迅速に連携している高度医療機関をご紹介いたします。
杉並区方南町の耳鼻咽喉科
白い鳥医院
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