さまざまな異物が鼻から入り込み、それをなんとか排除しようとたくさんの鼻水やくしゃみが出る状態をアレルギー性鼻炎と呼び、その原因が花粉である場合を花粉症と呼びます。
こうした反応は一度起こってしまうと、ややこしくなりますので、早めの対処や予防が必要です。
花粉症対策 その1
まず最初できる対策は、1月中旬の飛散前からマスクやメガネの着用、帽子や表面がツルッとした衣服着用です。
家に入る前に、服についた花粉を払い、家に中に持ち込まないことが重要です。
空気清浄機や頻繁なお掃除も、時には役立ちます。
花粉症対策 その2
少しでも症状が出始めたら、早めの抗ヒスタミン剤の服用や、点鼻薬、点眼薬の使用をお勧めします。
当院ではいつも少し長めに処方し、次のシーズンにも使えるようにしています。あまり眠くならない新しい薬もありますから、ご相談ください。
なお、点鼻薬、点眼薬は一度蓋を開けものは使用しないようお願いします。
また、通常の飲み薬などでは太刀打ちできない重症の花粉症の方は、血液中IgEというアレルギー関連のタンパク質を調べ、その値によって皮下注射(ゾレア)を2-4週間ごとにすると症状を早期に抑えることができます。
ただし比較的高価なので、ご希望の方はご相談ください。
学会や広い意見集約から、副作用などを考慮すると、ステロイド剤の注射はお勧めできません。
花粉症対策 その3
血液検査(お子さんの場合は痛くないキット使用)でスギ、またはダニに対するアレルギー反応が確認された場合は、舌下免疫療法というアレルギーのもとを毎日3年から5年続けて服用することで、症状が緩和されます。
スギ花粉症、ダニによるアレルギー性鼻炎は治せる時代になりました。
費用は3割負担で毎月¥2,500程度で、5年間で概算¥150,000、一見高そうに見えますが、そのシーズン限りの内服薬の場合、毎年¥15,000ほどかかり、20年続けば¥300,000程度となります。
もちろん、東京都では高校生以下は無料なので、長期間継続する「根性」があればお勧めの治療です。
花粉症対策 その4
さまざまな民間療法があり、ネット上では「たちまち治る!!」といった宣伝文が出ておりますが、効果がはっきりしたものはありません。
私自身も高価な有名食品メーカーのサプリメントを試しましたが、なんの変化もありませんでした。
最近、抹茶がくしゃみ抑制に効果があるという学術論文を見つけましたが、全ての症状を和らげるほどではなさそうです。
また、市販の感冒薬には鼻水や鼻詰まりのための成分がかなりたくさん入っていますので、効果を発揮することがあります。
民間療法の詳細については厚労省のHPに統計的論文が掲載されておりますのでご参考にしてください。
https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/okamoto.html
